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筆について2
2007.01.20 |Category …筆について
およそ筆と言われるものは・・・・
太、中、小、極細、画、など色々ですが・・・・各筆にはそれぞれ作り手の職人にも得意分野があります。さしずめ私は太筆が大好きです、で、太筆について・・・
おおよそ原料は、羊毛、馬毛、狸毛が多いです・・・・他にもリス毛、山馬など色々ありますが・・・・羊毛だけ馬毛だけ狸毛だけもありますが、この3種を混ぜ合わさって色んなふでを作ることが出来ます、羊毛、馬毛、狸毛の量の割合をかえる事で何十何百筆を作る事が出来ます、もちろん穂の長さや太さも色々変えられます、少しの割合を変えるだけで微妙に変わった筆が出来ます
そして肝心の原料の産地、生産された年月日によっても随分と変わってきます、例えば、同じ産地の羊毛でもその年、その年によって微妙に変化があり面白いですよ
最高級の羊毛の穂先を一度見てみてください・・・うなるほど美しいです、筆をあまり接する機会のない方でも、本当に美しくあめ色に輝いていますよ、機会があれば見ていただきたいです、そこからこの筆で書いて見たい、どんな文字が書けるかふつふつと書いてみたい気持ちが起こる事請合います、間違いない!
新しい年になって20日ですが初心にかえって筆を手にしませんか・・・
筆について1
2007.01.18 |Category …筆について
筆作りを仕事にしている私として・・・・作り手として職人として作る喜びを感じつつウン十年、 今、店舗で作ったものを販売する喜びも有りますが大変さを知って、いかに商売の難しさを痛感する毎日ですが、
それにしても世の中の流れもあるでしょうが、筆を使うことがいかに少なくなっているか文房具としての筆の役割は希少になりましたが、毛筆で書く楽しさ、喜びを実感してもらいたいです 道具もろもろ揃えて書道として・・・もいいですがそんなにかまえなくて
まず、墨を磨ってみてください・・・・・・・・・・・・・・・ きっと何か感じてもらえる事間違いないです、そして書いてみてみてください お手紙でも、絵でも文字でも、きっとなにか楽しくなってくる事まちがいない!と思います? もしなにも感じなくただ「手が汚れた」だけでしたら・・・・う~ん ごめんなさい でも、もう少し繰り返して書いていただいたら絶対何か楽しくなるはずです、これは絶対に本当ですよ
書道と言う基本は大切ですが、まず筆を手に持っていただきたいです、そこから始まる「和」の世界を体験してみてください
毎日起こる悲惨な事件、事故、何か殺伐とした感じの世の中、全てがお金で動いているように感じる世の中、少し立ち止まって気持ちを静めて、気持ちを落ち着かせて見ませんか、そんな「時」も現代では大切なのではないでしょうか・・・・・と思うのですが、もちろんお金は大切ですし大事ですが、お金が一番大事では無いと思うのですが・・・・・少し語ってしまいました
次回は本当の筆について職人としての豆知識などアップしたいと思います